[1]事の発端〜病院めぐり
病気の前兆 ---- お尻が痛い


3月29日〜5月5日

この病気の一番初めの自覚症状であろうと思われるものは、夕方のうたた寝から目が覚めた時にやってきた。ほとんど目が覚めると同時に急にお尻が痛み始めた。と言うよりも、痛みで目が覚めたのであろう。お尻の筋肉がつったような雰囲気の痛みなのである。お尻の筋肉(と言うよりも肛門の筋肉、正しくは肛門括約筋)がつることはよくあることで、つった後の痛みに似ていたから寝ている間につってしまって、目が覚めた頃には痛みだけが残っていたのだろうと、そう信じていた。事実、以前にもそういう事はあった。

ただ、以前筋肉がつったときは2,3日もあれば痛みはすぐ消える。今回の痛みは全く衰えを知らない。4日後にはおかしいと思いつつも、仕事は忙しいし、筋肉がつっただけで病院に行くのもなんだし、とまだまだ全然危機感のの字もない。

それでも1週間経つと痛みが引いてくる。まだ痛いけど、お尻に力を入れない限り分からない。でも、このときからある角度でだけど、座るのに違和感を感じるようになる。ある角度で座ると奥のほうが痛む。座った状態から真後ろに寝転がるまでの間のある角度でズキッと痛む。押してみると肛門の奥のほうが痛いみたい。ずぅ〜んという鈍い痛み。

もうこの時点で肛門周囲膿瘍の症状の一部は出ていたんだね。でも、この病気を知る前は全く思いもよらなかった。

2週間経つとだいぶ痛みが引いて、座るときの違和感も和らいでくる。でも、やっぱり肛門の奥が押すと痛い。しかし、2週間も痛いなんてへんだなぁ、とは思ってくる。しかし、まだ仕事やらなんやらで結局医者に行こうという気は起きない。

痛みが2週間も続くのは絶対何かおかしいって。これを何年間も我慢している人がいると言うのが不思議。早く病院に行こうね。

3週間経って、まだ痛い。肛門の奥の痛みはなぜか消えている。どちらかというと肛門の左側にシフトしている。しかも、奥のほうにしこりがあるような気がする。

4週間経って、お風呂で肛門の左側のお尻に腫れ物が出来ているのに気づく。先週まで奥にあったしこりが表面に出てきたんだな。これが皮膚を破って膿がでたら治るのかも。なんて呑気なことを考えていた。でも、このしこりが痛みを持ってきた。

5週間経って、しこりが大きく(2cm程度)になってきて、押すとビリビリ痛む。これはまずいと色々と調べてみる。「しこり」、「おしり」とかで検索してもこれと言ったぴったりの病気が出てこない。もしかしたら、一番最初に筋肉がつったのは実は肉離れで、それで出来たしこりかも、なんて見当違いなことを考えていた。それにしてもしこりが出来ていて、痛いとなったら放って置くことはできない。って、もう十分放って置いてあるんだけど。翌週に会社の近くの診療所に行くことにした。

肛門辺りが痛いと思ったらすぐ、肛門科へ。肛門の中だけでなく、「辺り」と言うのがポイント! 素人判断が最悪の事態を生む。痛いと思う頃にはかなり進行しているんだけどね。早めに診てもらったほうが、その後の進展に対応しやすくなる。あと、肛門科はやはり経験を積んだベテラン先生に診てもらったほうがいい。ちょっと遠くてもできれば前田病院に行って欲しい。外来でもプロ集団で、経験の浅い新米先生がいない。