[4]2回目の入院
12日目 ---- 約束の日


8月9日、入院12日目、術後10日目。

今日は約束の日。良い行いを続けてきた善良なる信者が天国に召される日。これまでの苦労が報われる日。だよね? って疑うような歴史に残る闘いが未明から繰り広げられるのであった。

日付が変わるか変わらないかと言う時間にまず最初の攻撃が。ヨーピス+水分2リットル攻撃によって相当ダメージを負っているゴジラが最後の闘いを挑んできた、そんな雰囲気が今回の攻撃には感じられた。前日の9時(21時)の攻撃をパスしてこのときに備えていたようである。6時にボルタレンを飲んでいるから、ちょうど効果が無くなっているころだ。このことも計算づくだったのであろう。ゴジラ、便のくせしてなかなか頭がいい。最初はハードゴジラだった。サイズはノーマル級。それほど連続攻撃を仕掛けるでもなく、あっさりと退散していったが、なんとも歯切れの悪い残便感が残った。

前にも書いたけど、便が硬いと傷口のほうを通った便が詰まったままになりやすいことと、詰まった便を洗いにくくなる。全くもって良いこと無いのだが、そこを突いてきたのであった。なんか奥に詰まっている感じがするのに取れない。ちくしょー、ゴジラめ! こんな卑劣な手段に出てきたか! 正々堂々と勝負せいっ! などと(心の中で)叫んでしまうのであった。

さて、ただでさえ寝つきが悪かったのに、4時頃、ゴジラ襲来の非常事態警報とともにたたき起こされた。あの気持ち悪い残便感は、今回の攻撃の予告でもあったのである。それほど硬くないゴジラであり、一瞬、傷口に詰まっているのがクリアされて作戦司令部(どこにあるんじゃ?)でも安堵の空気が漂った。しかし、今回の攻撃でもやっぱり最後の切れが悪く、傷口に詰まってしまった。最後の最後にガスとともにブワァッっと出てしまうと爽快なんだけど、そうは問屋が卸さない。

ここで名案が閃いた! 傷口の周りには筋肉が無いから押し出せないわけで、筋肉の代わりに外部から圧力を掛けて押し出したらいいのでは!! おおおっ! どよめきが起こった。傷口の内側に何とか圧力を掛けられればいいのだが。試しにお尻の後ろのほうから骨盤の下のほうをギューーーッと押してみた。そしたらどうでしょう、詰まった便がぽろっと出てきたではないですか! NASAがロケットの打ち上げに成功したかのような大歓声が巻き起こった。しかし、喜ぶ隊員に対して隊長は冷静に一言、「闘いが終わったわけではない。。。」 静寂が戻った。そう、まだお尻が拭けていない。これがまた痛いんだ。苦労して拭き終わって、さてベッドに戻って激闘の疲労を癒そうではないかと思った瞬間、お腹にいやなにぶ〜い感覚を感じた。そう、第2波の攻撃であった。

そうか、こちらが回復する前に速攻を掛けようと言う作戦だったのだ。まだお尻にジンジンと前の攻撃のダメージが残っているところでの戦闘。ラッキーなことに、ゴジラ自体はソフトで攻撃も散発的。こちらも排便自体は痛くないから、拭く作業を痛みをこらえて終了させた。ふぅ〜、2波に分けて攻撃を仕掛けてくるとは、なかなか考えたものだ。と感心していたら、な、なんと、またにぶ〜い感覚が。そう第3波の攻撃であった。

そんなこんなで結局第4波まで攻撃は続き、総力戦は終わった。へとへとになってベッドに戻った時にはもう6時。おてんと様も上がっていて、スズメもちゅんちゅん鳴いていた(頭の中で)。

結局根本的な原因はお腹が緩くなりすぎたのである。ヨーピスが多すぎた。その後もお腹が緩いせいか、明け方から激闘していたせいか、1日中気分は優れず、お腹もしっくりしない。ボルタレン無しでも大丈夫、との確信は持てたが、やっぱり痛い。8時頃まで朝のボルタレンは我慢したけど、気持ちよく朝食が取れるようにと食前に飲んでおいた。出来ればもう少し落ち着くまでボルタレンは欲しい。

その後はウダウダテレビを見たり、眠ってみたり。ゴジラは10時、4時、9時と攻撃を仕掛けてきた。痛みは表面的なジンジンするものと、時々襲ってくる刺すような激痛のみ。最近は歩くときに擦れるはずみで激痛が襲ってくるから恐ろしい。だから歩き方が不自然になってくる。歩く姿だけ見ていたら術後10日目の患者では無いな。

昨日のほうが楽だったような気がするなぁ、と思いつつ、約束の日は過ぎていった。